KVM上のゲストOSのHDD増加手順
Category : サーバ管理日記
Published by M-naka on 2018/12/9
ときどきやるけど忘れるので。

【環境】
 KVMホスト:CentOS7
 KVMゲスト:CentOS6.9
 KVMゲストHDD:raw/LVMなし・全領域割り当て済みディスクイメージ(.img)


【手順】
 ①ターゲットとなる仮想マシンをシャットダウン
 ②KVMホスト上で以下を実行
  qemu-img resize <ターゲットディスクイメージファイル> <変更後ディスクサイズ>
  →今回は4.0Gの仮想HDDを6.0Gに増量なので、「変更後ディスクサイズ」は「6.0G」を指定。
 ③仮想マシン起動、ゲストOS上でfdiskを実行、
    /dev/vda1:ブートパーティション <こっちを増やす手順は今回の対象外
    /dev/vda2:データパーティション <今回はこちらを増やす
  →vda2の開始セクタを書きとっていったんパーティション削除し、同じセクタを
   開始セクタにして新規パーティションを作成、wコマンドで反映させる。
   パーティション削除と新規パーティション作成は連続作業で行い、間に
   fdisk終了を挟まないようにすること。
 ④仮想マシンシャットダウン
 ⑤仮想マシン上でgpartd LiveをCD-ROM起動、vda2相当パーティションをチェック→適用(Apply)
 ⑥gpartd Live CDをシャットダウン
 ⑦仮想マシンを通常起動、ディスクサイズが増えていることを確認できたら完了。


キモは③と⑤。

 ③:パーティションは削除しても、開始セクタを誤らなければデータは消えない。
   実質的に「後ろを広くする」形でのパーティション調整となるようにしている。
 ⑤:「③」で確保した領域はファイルシステム未作成なので、ゲストOS外から
   追加した新領域に限ってファイルシステムを作成する。